便性や合理性、スピードばかりを追求しないで、少し自然の中で暮らしてみよう、と田舎暮らしを始めてみたり、都会に留まっているけれど日々の生活を楽しもう、とわざわざ手動のコーヒーミルを買ってみたり・・・多くの人にとってライフスタイルのチェンジが起こりつつあります。
 
そんな中、これまで「アンティーク」に特別興味のなかった方たちも、レトロで懐かしい味わいに惹かれたのか、少しずつインテリアに取り入れるケースが増えているようです。
 

 
 

かつて「アンティークなインテリア」と言えば、ちょっと時代がかった重厚さや、装飾たっぷりのデザインで個人がくつろぐ場所としては気が抜けない感もありました。ところが現代ではモダンとアンティークのハーモニーを楽しんだり、和と洋のコーディネーションをしてみたり、とアンティークの取り入れ方もヴァリエーションの時代になってきています。
 
かつてのアンティーク品を必ずしもその用途として用いず、新しい形としてインテリアに取り入れる、様式を敢えて揃えずに壊してみる、シンメトリーで一対となっているものをわざとアシンメトリーに配置する、など既成概念にとらわれずに自由な発想をしてみると、アンティークの品々は思わぬ効果を発揮するのです。